★国連報告書が認めた!

在宅ロビー活動にご参加いただいている皆様、朗報です! 国連の専門家パネルによる北朝鮮制裁報告書が6月末に発表されましたが、私たちが訴えてきたミサイル発射用車両密輸事件が大きく取り上げられました


事件の詳細はこちらをご覧ください。

本ブログ2013年5月20日付記事

 

これが材木運搬用車両だって?  いい加減にしろ、中国!


密輸事件は報告書の52番以下で解説されており、事実と確定しました。中国政府はシラを切り通せなくなり、国連に事実を認めたのです。
 
例によって例のごとく中国政府は、「材木運搬用として売っただけ」と見苦しい言い訳をし、偽造した最終使用者証明書まで提出しています。


しかし報告書は中国の逃げ口上を紹介する一方、ミサイル発射用車両の製造会社も密輸元も国営・中国航天科工集団(CASIC)の系列企業と明記しています。中国航天科工集団は日本を狙うミサイルも作っている人民解放軍系の巨大軍需企業です。

報告書を読んだ誰もが、「中国はクロ」の心証をいだく内容です。こうして国連報告書に掲載され、中国の巨悪が暴かれたことは、勇気ある告発を行った日本政府職員の功績です。

報告書発表の日は、K氏の命日の数日後でした。もって瞑すべし。

 

無法国家・中国に痛恨の一撃!



★読んで面白い!

報告書は、こちらからダウンロードできます。

http://www.un.org/Docs/journal/asp/ws.asp?m=S/2013/337


英語学習用の教材として最適と思います。写真や資料をまじえ、読者が興味を持つように書かれており、雑誌『サピオ』やフレドリック・フォーサイスの愛読者なら夢中になって読める内容です。

 

報告書に掲載された北朝鮮武器密売担当者オ・ハクチョルのパスポート


報告書には私たちが取り組んできた、北朝鮮工作員の偽装用パスポート問題についても記述があります。

132番に「現在捜査中の事件に関与した北朝鮮人2名が、キリバスのパスポートを取得し、のちにセーシェルに切り替えたことを当パネルは確認した」とあり、警戒を呼びかけています。
日本の民間人が提供した証拠書類が、このように国連報告書に生かされたのは喜ばしい限りです。


偽装用パスポート問題については、下記の解説をご覧ください。

本ブログ2012年8月20日付記事

 

北朝鮮工作員にパスポートを売ったセーシェル


また5月にイスラエル英字紙エルサレム・ポストに論文を寄稿し、北朝鮮国営・高麗航空による核拡散を阻止すべきこと、北朝鮮・イラン間の科学技術協力協定が極めて危険であることを力説しましたが、報告書も同じ旨の主張をしています

本ブログ2013年5月20日付論文リンク
http://www.jpost.com/Magazine/Opinion/Neutralize-North-Korea-312644


北朝鮮による空輸の危険性118番以下に解説があります。冒頭に「国連専門家パネルは、北朝鮮が禁制品密輸のため、定期貨物便およびチャーター貨物便を利用していることを証明する証拠を握っている」とあり、高麗航空について詳しく記しています。

科学技術協力協定については67番に記載され、「(北朝鮮・イラン)両国は核兵器開発に関係するセンシティブな核計画を推進し、過去にミサイル開発において協力関係にあった」とあります。これは「両国は核兵器開発で協力しあうぞ! 絶対止めろ!」という意味と解釈して間違いないでしょう。


私たちが世界各国に一生懸命訴えてきたことは、国際社会の意思と合致しているのです。

 

イランの短距離ミサイル(画像:M-ATF)

 

報告書101番以下には、日本政府が報告した密輸摘発事例が記載されています。その数、20125月以降だけで9件! 報告書には各国の摘発事例が登場しますが、数では日本がダントツ世界ナンバーワンです。日本人として誇らしい気持ちになります。

先月、阿部俊子外務大臣政務官が国会で明らかにしたところによれば、過去摘発された北朝鮮関連不正輸出事件は27(あれからさらに増える)です。他国は足元にも及びません。
もちろんその裏には、現場捜査官による血の滲む努力があります。詳細は分かりませんが、何ヶ月も張り込みを続けるなど、大変な思いをされているのでしょう。本当にご苦労様です。

ただ残念ながら、日本の法律を適用できないため、野放しになっている悪徳中国企業が何社かあります。たとえば報告書で「8件の不正輸出事件に積極的に関わり、他の事件への関与も疑われる」と名指しされた、大連グローバル・ユニティ・シッピング・エージェンシー(通称・大連グローバル)です。社長は金グァンイルという朝鮮族の男で、北朝鮮当局と深い関係にあります。


どうやら日本は甘く見られたようです。いずれ制裁を加えてやりましょう。

 

密輸の拠点・大連市



★北朝鮮がダマされた?!

今回の報告書で傑作だったのは、北朝鮮がモンゴル空軍元司令官に代金先払いで戦闘機部品を注文したものの品物が届かず、モンゴル政府に抗議したという話です。83番にあります。

報道によれば、使われていないモンゴル空軍ミグ21戦闘機20機分のエンジンとスクラップを150万ドル(約15000万円)で売る契約が、トジュン・ダシュデレグ准将と北朝鮮の間で2011年に結ばれました。これはミグ21供与国である旧ソ連との協定に違反するもので、准将の個人的不正行為と思われます。

 

モンゴル議会(画像:クレムリン)


ダシュデレグ准将側は戦闘機部品を中国経由で北朝鮮に輸出(密輸)したと主張しますが、北朝鮮は届いていないと怒ります。昨年北朝鮮の宋日昊大使が日朝協議のためウランバートルを訪れたとき、モンゴル政府に「カネ返せ!」と迫って、はじめて政府の知るところとなりました。ただちに汚職の疑いで捜査が開始されました。

 

宋日昊が激怒したウランバートル

 

 さて国連は、「北朝鮮がかわいそうだ」とモンゴルに返金を命じたでしょうか?

そんな訳ありません。そもそも戦闘機部品の購入自体が、国連制裁破りなのです。
国連は安保理決議に則り、「ミグ21部品を見つけ次第、ただちに押収・廃棄せよ。北朝鮮が支払ったカネは凍結せよ」と各国に要請しています。犯罪者には誰も同情しないのです(笑

モンゴル政府はともかく、各国の正直な感想は「アッハッハッハ、バッカじゃないの。騙されたんだよ!」といったところでしょうか(笑


こういう事件は大歓迎ですね。

 

博物館に展示された旧式戦闘機ミグ21(フィンランド)



★金正恩に大恥をかかせるチャンスだ!

さて皆様、前回解説したように、金正恩の思いつきで、北朝鮮はいま超巨大スキー場を建設中です。軍人が動員され、機械がないから手作業で頑張っています(笑

本ブログ2013年6月20日付記事
http://www.cnn.co.jp/travel/35032607.html

 

お爺ちゃん将軍たちに思いつきで命令する金正恩

 

前回お伝えしたように、「世界クラスのスキー場」を「馬息嶺速度」で今年中に完成させろという金正恩の命令を国営・朝鮮中央通信が報じたことで、指導者のメンツがかかった国家級プロジェクトとなりました。
http://www.kcna.co.jp/item/2013/201306/news05/20130605-02ee.html
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130617/kor13061722210003-n1.htm

逆にいえば、金正恩のメンツを潰して大ダメージを与えるチャンスです!


馬息嶺スキー場の建設は止められませんが、スキー用具やスキーリフトは禁輸対象の「ぜいたく品」に該当するので、簡単に出荷を止められます。「スキー場が完成したけど、スキーもリフトもない!」という漫才をやることができるのです。

歴史が証明するとおり、拉致被害者救出のチャンスは、北朝鮮政権が追い詰められたときのみです。金正恩を徹底的に困らせ、「日本から援助を得て生き残るしかない」と思わせる必要があります。スキー用品やリフトの密輸を阻止し、金正恩の威信を低下させ、拉致被害者救出に結びつけましょう!

 


ここであなた様にお願いがあります。助けを待つ同胞のため、ほんの少しだけお時間をください。国連安保理理事国の国連大使にメールを送って、安保理制裁委員会が出す実施支援通達(Implementation Assistance Notice)にスキー用品やリフトが禁輸対象であると明記するよう、お願いしていただきたいのです。

禁輸対象の「ぜいたく品」の定義は国によって異なりますが、調べたところ既に多くの国でスポーツ用品は対象に入っています。特にEUはスキー、ゴルフ、ダイビング用品と明記しているので、頼りになります。あと一押しで、完全に封じることができます。
私のほうはダメ押しで、スキーメーカー各社の法務責任者にも注意喚起の手紙を出します。

下記の例文をコピーするだけなら、1分とかかりません。ぜひご参加ください。よろしくお願いいたします。


送り先(宛先を自分にして、BCCに下記をコピーしてください)

uk@un.int, france@franceonu.org, enaun@mrecic.gov.ar, azerbaijan@un.int, australia@un.int, newyork.rp@mae.etat.lu, korea@un.int,  info@morocco-un.org,
ergasana@minaffet.gov.rw,

例文
件名: North Korea Trying to Smuggle Skiing Equipment
本文:
Your Excellency,

I would like to express my gratitude to UNSC for publishing an excellent report on
North Korea sanctions written by the Panel of Experts.

In defiance of UNSC resolutions prohibiting the supply of luxury goods,
North Korea is trying to smuggle skiing equipment and ski lift for the massive Masik Pass Skiing Ground that they are building.
http://edition.cnn.com/2013/05/27/travel/north-korea-ski-resort/index.html
North Korea’s official KCNA news agency reported “the WPK (Worker’s Party of Korea) remains unchanged in its resolution to build a world-class skiing ground within this year” that has “more than a hundred thousand meters in total length.”
http://www.kcna.co.jp/item/2013/201306/news05/20130605-02ee.html
It would be larger than St Moritz Ski Resort in Switzerland that has a total length of 80 kilometers.

I request that skiing equipment and ski lift be specified or implied as luxury goods in the Implementation Assistance Notice (IAN) issued by the 1718 Sanctions Committee.

http://www.un.org/sc/committees/1718/pdf/implementation_assistance_notice_3.pdf
IAN No. 3 updated on 25 June 2013 states that an important factor to be considered in defining “luxury goods” is: “Whether the goods are affordable by, and intended for the use of, the general population of the DPRK, taking into consideration that the UN Statistics Division has estimated that the DPRK’s per capita income was US$506 in 2011.” A set of ski wear, skis and ski boots would cost more than US$506.

I am hoping that UNSC would send a clear message to the North Korean leadership that they should feed their malnourished people before building a “world-class skiing ground.”

Thank you for your consideration.

Very truly yours,
(あなた様のお名前)


万代もふみの上にぞ残させむ 國につくしし臣の子の名は

(明治天皇御製)