★ 前向きな答弁がでた! 

松原仁先生が内閣に質問主意書を提出して、女性警察官にテーザーガン(電極が飛ぶスタンガン)を携帯させるよう提言していましたが、11月19日に前向きな雰囲気の政府答弁がでました。

警察庁が作成して閣議決定された答弁書は、「御指摘のとおり、警察官の受傷事故防止等は極めて重要であると認識しており」と松原先生の主張を全面的に認め、「お尋ねの『テーザーガン』といった新たな装備資機材の整備及び活用の在り方について検討してまいりたい」と表明しました。政府答弁はぶっきらぼうな内容がほとんどなので驚きました。これは実現できるかも知れません!
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b206002.htm

テーザーガンは、離れた場所からビリビリ電流を流して容疑者を制圧する装備です。動画でご覧いただくのが早いと思います。下記をクリックすると、プロレスラーのような屈強な男性がテーザーガンによって一瞬で動けなくなるところをご覧いただけます。


これは本当に優れた装備です。小柄な婦警さんが、半狂乱で暴れ回る相撲取りのような大男を一人で制圧できるのです。そして容疑者の99.75%は全く怪我をしないか、軽い傷ができる程度だという調査結果が出ています。警棒で何度も叩いてアザだらけにしたり、拳銃で射殺したりすることに比べたら、たいへん人道的な装備だといえます。

テーザーガンは米英の警察で広く採用されています。イギリス警察は以前から使ってきましたが、昨年内務大臣の決定で1000万ポンド(約15億円)を投じて最新型 TASER 7に全面的に切り替えました。内務大臣は本年6月の演説で自らの業績として誇っており、広く支持を受けていることがうかがえます。

効果は数字に表れています。アメリカの警察幹部研究フォーラムが平成21年に発表した調査結果によれば、テーザーガンを採用した法執行機関と採用していない機関を比較したところ、警察官の受傷は76%減少し、容疑者の受傷は40%以上減少していました。
これはナイフを持った容疑者が暴れている状況を考えると分かりやすいです。以前であれば拳銃で射殺するか(切迫していなければ撃てない)、警棒でナイフを落としてから組み伏せる必要がありましたが、テーザーガンがあれば電極を飛ばして電流を流すだけなのです。しかも最新型TASER 7なら、一発目を外しても二発目で制圧できます。警察官の受傷が76%も減るのは当然です。

埼玉県戸田市で11月23日、自称・北朝鮮籍の榊賢治こと梁賢秀(リャン・ヒョンス)容疑者が警察官4人を刃物のようなもので切り付け、うち2人に重傷を負わせた事件がありました。梁容疑者は取り調べに対して、殺すつもりで刺したことは間違いないと容疑を認めています。この事件では訓練された男性警察官が梁容疑者を取り押さえていますが、もしも襲われたのが一人でいる女性警察官だったらと思うとゾッとします。殺されて拳銃を奪われ、拳銃で複数の一般人が射殺されていた可能性があります。逆にテーザーガンがあれば、警察官が一切受傷することなく一瞬で制圧できていたはずです。


ここで皆様にお願いがあります。ほんの少しだけお時間をください。警察庁を管理する国家公安委員会の「ご意見・ご要望受付フォーム」に、テーザーガン採用のご要望をお送りいただきたいのです。

多数の要望が寄せられれば、採用に弾みがかかります。警察官がより安全に職務を執行できるようになれば、治安も良くなります。私たちの働きかけで日本を安全にしましょう。よろしくお願いします。


Emperor Meiji uniform
おもふことなしをへぬまにあらたまの
年はくれにもなりにけるかな
(明治天皇御製)