★ 公開質問状に回答せよ!


東京都知事候補の鳥越俊太郎氏が、2013年に出版された『「拉致疑惑」と帰国』(河出書房新社)の中で、有本恵子さん拉致事件を警察によるデッチ上げと示唆したり、よど号テロリストを「道徳的に生きている人たち」と称賛したりしています。

あまりにもムチャクチャな話なので、にわかには信じがたいかも知れませんが、事実です。いま私の目の前に、その本があります。

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拉致問題に取り組んできた者として、決して許すことができない妄言です。そこでホームページに記載された鳥越氏のメールアドレス宛に、下にコピーした公開質問状を送り、さらに報道関係にプレスリリースを流しました。極めて重要な問題なので、鳥越氏には早急に回答してもらいたいと思います。


問題の本ですが、下記リンクが河出書房新社の案内です。鳥越氏の文章は冒頭10ページ分のみで、よど号テロリストの弁解が33ページから294ページまでを占めています。
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309246192/
鳥越氏執筆部分の問題箇所を、公開質問状の下にコピーします。



ちなみに鳥越氏はこの本の中で、自分の業績を次のように誇っています。

『実は私は、2010年11月、テレビ朝日のザ・スクープスペシャル「よど号ハイジャック事件40年の真相」という番組のキャスターを務め、「平壌をめざしていたはずのよど号が、なぜ韓国ソウルの金浦空港に導かれたのか」という、昭和史最大の謎を解き明かした(それは米軍の要請により、KCIAの判断で韓国空軍の管制官が誘導したものだった)』(10ページ)


恐れ入りました。「昭和史最大の謎を解き明かした」ジャーナリストだそうです(笑)


自惚れるのは勝手ですが、東京都知事候補がロクに調べもせず拉致デッチ上げ説を流布したり、テロリストを称賛したりすることは、許しがたいです。この問題は、鳥越氏の資質を判断するうえで重要なので、周知されるべきと思います。




公開質問状 (拉致問題関連)


東京都知事候補 鳥越俊太郎 殿

私は北朝鮮による拉致問題に取り組む民間団体・アジア調査機構代表で、東京都民の加藤健と申します。貴殿が『「拉致疑惑」と帰国』(河出書房新社・2013年)のなかで、有本恵子さん拉致が警察によるデッチ上げと示唆したり、よど号グループを「道徳的に生きている人たち」と称賛したりしたことが、拉致問題関係者の間で大問題になっています。
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309246192/
そこで下記質問に対する回答をお寄せいただきたくお願いします。

1. 貴殿は同書で、『私の取材経験から言えば、日本の警察や公安当局が、写真(バルセロナの動物園)や手紙(石岡さんの家族宛て)といういくつかの事実をつなぎ合わせて拉致ストーリーを作ったのではないかという印象を受けたのが正直なところだ』(17ページ)と述べています。また『私の取材者としての直観では、小西氏らの証言に論理的破綻は感じとれなかった』(14ページ)『本書に展開されていることを縷々述べる二人の口調には、特に不自然なところは感じられず、論旨も説得的で、彼ら・彼女らが「日本人獲得運動をやる必要はなかった」という主張も否定できない』(15ページ)と述べています。
現在でも同じ認識ですか?
東京都知事に就任した場合、よど号グループへの指名手配を取り下げるよう、警視庁に働きかけますか?
東京都知事に就任した場合、有本恵子さん・石岡亨さん・松木薫さんを、都が行う拉致問題啓発の対象から外すよう指示しますか?

2. 貴殿は同書で、『彼らがもう四十年以上、つまり人生のかなり長い時間を、異国の地にデラシネのように送らねばならない悔しさや苦衷は、決して声高にそれが語られない分だけ、いっそう私の胸には響いてきた』(17ページ)とよど号グループへの深い同情の念を吐露し、『なんと道徳的に生きている人たちなんだという感慨も抱かせることになる』(17ページ)と彼らを称賛しています。いっぽう、何の罪もないのに北朝鮮に拉致された被害者の悔しさや苦衷について、なんら言及していません。
確実な拉致被害者の中には、都内で勤務していたり、また藤田進さんのように都内の大学に通学していたりした人がいます。拉致の可能性を排除できない人達のなかには、大勢の都民がいます。
東京都知事候補として、このギャップをどう説明しますか?


3. 貴殿は同書で、『しかし、これはあくまで皮膚感覚の話で、じっくりと話を聞きながら、少しずついろいろ確証を得たり、心理や真実に迫っていく時間は、残念ながら、今回はなかった』(15ページ)と述べ、十分な検証をせずに、警察・公安当局が『拉致ストーリーを作ったのではないか』(17ページ)との心証を得たことを認めています。
東京都知事に就任した場合、事実関係より『皮膚感覚』を重視して都政を運営する意向でしょうか?


ご回答は、時間が限られているので私のメールアドレスに返信でお寄せいただけると幸いです。報道関係者および運動関係者百名以上に、貴殿の見解をそのまま転送させていただきたいと思います。

それではよろしくお願いいたします。

アジア調査機構
代表 加藤健




『「拉致疑惑」と帰国』鳥越氏執筆箇所抜粋

『しかし、今回のインタビューではっきりしたのは、彼らが「よど号ハイジャック事件は誤りだった」と明確に否定総括をしている事実だ。だとすると、右の小西氏の答えから分かるように「よど号ハイジャック」の延長戦上に「拉致行為」を捉えることは論理的に難しくなる。
彼らが全くの虚偽を述べているのであれば、これはまた別の話になる。しかし、私の取材者としての直観では、小西氏らの証言に論理的破綻は感じとれなかった。ここは今後のさらなる精査と判断を待ちたい』(14ページ)


『バルセロナの動物園での石岡亨さんのスリーショット写真が残っている森順子氏、黒田佐喜子氏にも、話を聞いてみたが、本書に展開されていることを縷々述べる二人の口調には、特に不自然なところは感じられず、論旨も説得的で、彼ら・彼女らが「日本人獲得運動をやる必要はなかった」という主張も否定できない。
しかし、これはあくまで皮膚感覚の話で、じっくりと話を聞きながら、少しずついろいろ確証を得たり、心理や真実に迫っていく時間は、残念ながら、今回はなかった。この手記にある記述をもとに、精査が進むことを願いたい』(15ページ)


『私の取材経験から言えば、日本の警察や公安当局が、写真(バルセロナの動物園)や手紙(石岡さんの家族宛て)といういくつかの事実をつなぎ合わせて拉致ストーリーを作ったのではないかという印象を受けたのが正直なところだ』(17ページ)


『彼らがもう四十年以上、つまり人生のかなり長い時間を、異国の地にデラシネのように送らねばならない悔しさや苦衷は、決して声高にそれが語られない分だけ、いっそう私の胸には響いてきた。ザ・スクープの中でも、若林はそれを、「亡命客として過ごさざるを得ないまま、還暦を過ぎてしまったという不甲斐なさ」と表現していた。
それが、本書でも再三再四リフレインされる「日本のために生きる」「日本に受け入れられるような存在にわが身を高める」というひたむきな希求として、なんと道徳的に生きている人たちなんだという感慨も抱かせることになる』(17ページ)


辻元清美議員や共産党議員の応援を受ける鳥越氏