★シンガポールが少し態度改善!

在宅ロビー活動にご参加いただいている皆様、朗報です! 昨年10月以来、北朝鮮の密輸を取り締まるようシンガポール政府に繰り返し訴えてきましたが、少しだけ成果が出ました!

1月7日にシンガポール外務省広報部のウェンディ・テオ女史から、2度目の回答を受け取りました。前回と異なり「深刻に受け止めています(We take these assertions seriously)」と明記されていました。その上で、情報があれば直ちに捜査するとのことで、情報を求められました。さっそくセンシティブな情報を送りました。

 

シンガポール国会議事堂

 

 

しかし残念ながら、まだまだ非常識だと言わざるを得ません。シンガポールは主権国家ですから、領域内で行われる違法行為は自ら情報収集して摘発するのが当然です。ましてや北朝鮮の密輸活動は、大量破壊兵器拡散にかかわる国際社会の最重要懸念事項であり、国連安保理決議で取締りが定められています。私に情報を求めてくること自体おかしいのです。

領域内に怪しい会社があれば、自ら責任をもって捜査するのが主権国家の主権国家たる所以です。例えばシンガポールの北朝鮮大使館内に事務所がある東海海運(Tonghae Shipping Agency Pte Ltd)は、1986年5月28日に大使館内に移転しています。25年間も北朝鮮大使館内で営業しているのです。これまで捜査していなかったことは不作為と言われても仕方ありません。

このことは、空港における麻薬取締りを考えるとすぐ分かります。
シンガポールは15グラム以上のヘロイン所持で死刑になる国で、90年代だけで麻薬事犯200人以上に死刑を執行しています。2005年にはトランジットでチャンギ空港に寄っただけのオーストラリア人青年が、ヘロイン所持で絞首刑を執行されました。
当然のことながら空港における麻薬検査は、外国人ロビー活動家からの情報がなくても行われます。背中に「北朝鮮関係者」と書いた怪しい人物でなくても、検査の対象になります。

それならば2003年に貨物船ポン・ス号で、シンガポール経由でヘロイン百数十キロを密輸して摘発された北朝鮮は、徹底的にマークされて然るべきです。この船はシンガポールで偽装工作まで行っているのです。また2009年6月に核関連物質を積んだ北朝鮮の貨物船カン・ナム号が、シンガポールに向かう途中アメリカ海軍に追跡され引き返す事件がありました。本来であれば、北朝鮮船舶は入港拒否されていなければならないのです!

 


北朝鮮の主要輸出品


実は昨年8月26日に、シンガポールの情報機関ISDが北朝鮮外交官を監視していることを示唆する事件がありました。シンガポールの売春街ゲイラン地区で、北朝鮮外交官の車が駐車してあった無人の車にぶつかり、そのまま逃走しました。時間は深夜。どんな「公務」に励んでいたのやら(笑
どういう訳か逃走した車は、北朝鮮大使館のものだとすぐ判明しました。そして北朝鮮大使館は捜査への協力を約束するハメになったのです。下記はそのことを報じたタイの英字紙バンコク・タイムズの記事。

http://www.bangkokpost.com/news/asia/193385/n-korea-helping-to-probe-crash-in-singapore
深夜の当て逃げ犯人がこれほど早く判明したのは、ISDが地道な尾行をしていた成果でしょうか? 外交官ばかりでなく海運会社も徹底的に調べていただきたいものです。

シンガポールが責務を果たすよう、今後とも訴えていきましょう!


★考えの浅い人道主義

私は1月に入ってスイス政府とノルウェー政府に、「北朝鮮に人道援助するならば、まず北朝鮮の政策を厳しく非難せよ。糾弾なき援助は逆効果で、かえって餓死者を増大させる」と訴える書簡を送りました。
ノルウェーは首相、外相、国際開発相だけでなく、担当のペデルセン局長にも送りました。

 

スイス連邦議会・政府の建物


北朝鮮への人道援助は、軍による流用や援助物資売却、また国連制裁の影響で、多くの国が手を引いています。ところがスイスとノルウェーは、いまだに多額の拠出金を出しています。下記は国連人道問題調整部(OCHA)に拠出された金額の一覧。
http://fts.unocha.org/reports/daily/ocha_R24_E15807___1101150205.pdf

スイス、ノルウェーはいずれも、平和・人道・人権の分野で大きな貢献をしている国です。しかしながら北朝鮮は特殊で、体制非難を伴わない援助は、平和・人道・人権にとって有害なのです。

北朝鮮が90年代に200万人以上の餓死者を出したのは、カネがないからではありません。核開発に数千億円、海外隠し財産に数千億円、また日本人拉致を含む秘密工作に莫大なカネを使いながら、国民を死なせない最低限のカネをケチったからです。金正日が政策として200万人以上の餓死者を出したのであり、出身成分による階層制度があるので集団殺害罪(genocide)を構成します。
国連のムンタボーン前報告官は、北朝鮮が韓国より天然資源に恵まれていることを説明した上で、「北朝鮮は貧しくない。国民にカネが使われていないだけだ」と明言しました。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=32681&Cr=dprk&Cr1=
昨年大晦日にイギリスの一流紙デイリー・テレグラフは、金正恩の別荘や事務所のために100万ポンド(130億円)以上が散財されたと報じました。

http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/asia/northkorea/8233874/North-Koreas-heir-apparent-launches-luxury-villa-construction-spree.html
33ある別荘のうち、28には専用の駅まであるそうです。

北朝鮮に政策を変えさせない限り、人道援助は焼け石に水です。それどころか人道援助は、「オメデタイ外国人が国民の面倒を見てくれるから、飢餓など気にする必要ない」と北朝鮮に思わせ、結果として将来の餓死者を増やします。さらに飢餓で援助がもらえることを北朝鮮に覚えさせると、今後も援助を引き出すために飢餓を永続化されてしまいます。犯罪者は同じ手口を何度も使うものです。

体制非難を伴わない人道援助は、非人道的なのです。考えの浅い人道援助は、より多くの人を餓死させるだけです。
スイスやノルウェーが真の人道主義を実践したいのなら、援助額以上の金額を「国民を飢えさせているのは恥ずかしい」と北朝鮮に思わせるため使う必要があります。例えばNGOに資金を提供して、アメリカの主要紙に「核開発に使うカネが数千億円あるのに、国民を餓死させるのは殺人だ!」と糾弾する意見広告を出させたら、インパクトがあると思います。今からでも遅くないから、直ちに実行していただきたいものです。


★北朝鮮の工作を潰せ!

こうした「考えの浅い人道主義」は、北朝鮮の次の工作ターゲットになる可能性があります。飢えた子供の写真を出して、「この子に罪はない」と外貨獲得を図る作戦です。

この文章を読んでおられる方は教養ある方が多いので、「そんな子供騙しに誰も引っ掛からないよ。だって飢えさせているのは北朝鮮政府でしょ」とお思いになるかも知れません。しかし油断は禁物です。身近に同種の成功例があります。

朝鮮学校無償化問題で朝鮮総連側は「子供に罪はない」と訴えて、考えの浅い人の支持を集めています。これは普通に考えればアベコベだとすぐ分かりますが、それでも一定の成功を収めています。「子供に罪はない」からこそ、朝鮮学校無償化を阻止して子供を洗脳から守るべきなのに、なぜか逆の宣伝に使われているのです。

下記はユーチューブに投稿された、兵庫県警の強制捜査を妨害しようとする朝鮮総連の動画。



 

この動画の中で、法を執行しようとする我が国の警察官に「アホ! ボケ! ドロボー! シバくぞ!」と罵声を浴びせている人たちは、恐らく朝鮮学校の優秀な卒業生でしょう。下記は勇ましい音楽とともにこの「闘争」を称えた動画

 


こんな人に育てることを「教育」とはいいません。

洗脳に税金を投入する行為は、子供に危害を加えるも同然なのに、「子供に罪はない」が逆に税金投入の宣伝に使われているのが現実です。
金王朝が第二の太陽政策で息を吹き返さないよう、先回りして手を打っておく必要があります。


★ぜひあなた様の力を!

ここであなた様にお願いがあります。ほんの少しだけお時間を割いていただけないでしょうか? スイス大使とノルウェー大使にメールやファックスや手紙を送って、「人道援助をするならまず北朝鮮の政策を非難せよ」と訴えていただきたいのです。「非難こそ真の人道援助」といってもいいかも知れません。
あなた様が訴えた趣旨は、いま話題の公電で本国に報告されます。こうした努力の一つ一つが、拉致問題解決・核問題解決につながっていきます。


駐日スイス連邦特命全権大使 ウルス・ブーヘル閣下
〒106-8589 東京都港区南麻布5-9-12
FAX: 03-3473-6090

tok.vertretung@eda.admin.ch

駐日ノルウェー王国特命全権大使 アルネ・ロイ・ウォルター閣下
〒106-0047 東京都港区南麻布5-12-2
FAX: 03-3440-2620

arw@mfa.no


送り先は上記の通りです。日本にある大使館ですので、日本語で大丈夫です。
飢餓の大地で助けを待つ同胞のため、ほんの少しだけお時間をください。よろしくお願いします。