金正日秘密口座凍結プロジェクトにご参加いただいている皆様、私たちの運動が世界各国メディアの取材を受けました!
2月15日に外国特派員協会で開かれた記者会見で、不肖私が金正日秘密資金凍結を訴えさせていただきました。外国特派員協会のページはこちら。
http://www.fccj.or.jp/node/5346
発言の機会を与えてくださった関係者の皆様に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
さっそくアメリカの国営放送であるVOAが取り上げてくれました。下記で、「世界のどこかに、金正日秘密資金を運用して巨額のカネを稼いでいる銀行家がいる。その同じときに、国連によれば北朝鮮で900万人近い人が食糧不足に苦しんでいる」という発言をそのまま引用してくれました。
それに続けて、「加藤はルクセンブルク政府がまだ要請に応じていないといい、国際社会に圧力をかけるよう求めています」とあります。ルクセンブルクに「結果を出さねば」というプレッシャーがかかったことは間違いありません。
(ルクセンブルクの捜査開始については前回の呼びかけをご覧ください)
本ブログ2010年2月5日付記事
(金正日の金庫番解任の報はこちら)
本ブログ2010年2月4日付記事
★ルクセンブルク大使館員がきた!
今回驚いたのは、記者会見会場にルクセンブルク大使館員が姿をあらわしたことです。ぎこちない名刺交換をしました。これは意外でした。
ルクセンブルクはドイツ、フランスなどの周辺諸国から、「おたくが銀行機密保護を盾に脱税者を匿うから、こっちは巨額の申告漏れが生じているんだ! いい加減にしろ!」とずっと圧力をかけられてきました。それでも頑として秘密保護法を守り続けてきた国であり、ちょっとやそっとのことでは動じません。それがワザワザ記者会見場まで見にきたのは、私たちの運動が効果を発揮している証拠です!
これは私の想像ですが、ルクセンブルクに頑迷派と長期的視野派の両方がいて、金正日秘密資金を巡って意見が対立しているのではないかと思います。頑迷派は、「そんなモンが見つかったら大スキャンダルだ! 捜査しているフリだけしてテキトーに誤魔化せ!」と主張します。それに対し長期的視野派は、「北朝鮮はいずれ崩壊する。崩壊後に判明したら、200万人以上餓死したことに対する連帯責任を問われる。今のうちに発見・凍結して、国際社会での責任を果たすべきだ」と主張します。ひょっとしたら同一人物の中で、二つの意見が綱引きしているかも知れません。
金正日秘密資金の凍結は、北朝鮮問題解決への貢献を高く評価されるチャンスだ、という真っ当な意見が通ってもらわないといけません。頑迷派が押し切ってしまわないように、引き続き要請してきましょう!
★こんなにも知られていないのか!
今回の記者会見でショックなことがありました。拉致問題への理解が諸外国で極めて低いと実感したことです。
質疑応答のとき、特定失踪者問題調査会代表の荒木和博先生にある外国人記者が、「私はスクウカイなら知っている。ただアナタの団体もアナタも聞いたことがない。一体何をやっているの?」と質問しました。
私は隣で聞いていて正直、「ハア??」と思いましたが、この質問の意味は重大だと思います。記者は日本在住の外国人ジャーナリストで、北朝鮮問題に関心があるから記者会見場に足を運んでいます。そんなプロが調査会さえ知らないというのが、国際社会における拉致問題の理解レベルなのです。
国際政治では、知られていない問題は存在しないものとして扱われ、冷酷非情に切り捨てられます。なんとしてでも国際社会で拉致問題を「ホット」なトピックにしなければならないと痛感しました。
私たち草莽も一人一人が啓発活動を行いたいものです。そこで拉致問題を英語で解説した下記リンクを、知り合った外国人全員に「ちょっと見ておいてよ。7分くらいだからさあ」と気軽なノリで勧めることを提案したいと思います。
http://nettv.gov-online.go.jp/eng/prg/prg1786.html
この動画は政府広報にしてはよく出来ています。見ていて猛烈に腹が立ってきます。最後に「これは世界への警告である」とのナレーションが入ります。教養ある外国人なら、間違いなく重大性を理解すると思います。
また、救う会英語ページの下記リンクも添えて、「EU国籍の人が9人拉致されている。あなたの同胞も拉致されているかも知れないよ」と伝えたらいいと思います。
http://www.sukuukai.jp/narkn/
自国民が拉致されている可能性がなければ、なかなか真剣になってくれないのが本当のところです。
一人一人が、それぞれの持つ人脈をフルに活用すれば、必ずや大きな力になると確信しています。どうぞよろしくお願いいたします。
★引き続きルクセンブルクへ!
記者会見の翌日にはまた機会をいただき、「2.16宣言」の集会会場で秘密資金問題について説明させていただきました。下記ページで、右側の『◆「2・16宣言」◆』の下にある会場名をクリックしてください。32分目くらいから15分くらい話しています。文章を読むより早いと思いますので、ご興味ある方はぜひご覧ください。
http://www.netlive.ne.jp/archive/SII/
ちなみにこのNetLive社のシステムは実に優れたものです。工夫次第で様々な活用法があると思います。
2月11日の建国の日には、ルクセンブルクにある114の銀行の頭取に、「徹底的に調査し、過去15年間の北朝鮮関連取引を全て当局に報告せよ」と求める警告状を送りました。結構強烈なことを書きましたので、北朝鮮と取引のある銀行は食事も喉を通らない状態になったかも知れません。焙られて出てくることを期待したいものです。
ここであなた様にお願いがあります。極寒の地で助けを待つ同胞を救うため、少しだけお時間をください。前回の繰り返しになりますが、いま一度ファックスやメールを送ってください。今回はルクセンブルクの主要大使館のアドレスもあります。様々なところに送ることによって効果を高められます。
102-0081
東京都千代田区四番町8-9
ルクセンブルクハウス1F
駐日ルクセンブルク大公国特命全権大使
ポール・シュタインメッツ閣下
TEL: 03-3265-9621
FAX: 03-3265-9624
メール:http://www.luxembourg.or.jp/req/index.html
(駐日大使あての手紙は日本語で大丈夫です)
コンタクトフォームはこちら
http://www.gouvernement.lu/functions/contact/index.php
http://newyork-un.mae.lu/en/Contact-us
http://strasbourg.mae.lu/fr/Contactez-nous
http://washington.mae.lu/en/Contact
http://berlin.mae.lu/ge/Kontakt
http://londres.mae.lu/en/Contact-us
http://paris.mae.lu/fr/Nous-contacter
http://rome.mae.lu/it/Contatto
(Nomはファーストネーム、Prenomは姓、Paysは国)
メールアドレス bruxelles.rp@mae.etat.lu
文例
件名: Money Laundering in Luxembourg
本文: Dear Prime Minister Juncker,
We urge the Luxembourg government to aggressively apply the Council
Regulation (EU) No 1283/2009 of 22 December 2009 by ordering all financial
institutions to report all financial transactions relating to North Korea in
the past 15 years.
Yours sincerely,
あなた様のお名前
金正日の数千億円の秘密資金が凍結されるか、それともウヤムヤになってしまうかは、ルクセンブルクが徹底捜査を行うか否かにかかっています。その結果に、拉致被害者の命と我が国の命運がかかっています。
さあ、いますぐメール、ファックスを送ってください! あなたの助けを待つ人がいます。