金正日秘密口座凍結プロジェクトにご参加いただいている皆様、大ニュースです。北朝鮮の外貨獲得およびマネーロンダリングの責任者である39号室室長金東雲(キム・ドンウン)が解任されました。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/100204/kor1002041343000-n1.htm

これについて朝鮮日報は、「金東雲氏の交代について、北朝鮮の事情に詳しい消息筋は、『昨年12月に欧州連合(EU)の制裁リストに名指しされ、スイスなどにある金総書記の海外資金の管理が困難になったためではないか』と分析している」と報じています。

そうです! 私たちが要請し続けたEUによる制裁が効果を発揮したのです!

金東雲は1936年生まれで、金正日の腹心中の腹心です。パスポート番号は554410660という良い番号を特別にもらっています。彼は16年にわたって、金正日の個人資産(宮廷経済)を管理する39号室の室長として君臨してきました。EUの公式文書には、核拡散に関わる資金を管理していると明記されています。
下記ワシントン・ポスト紙記事は亡命者の証言として、保険金詐欺で世界中から騙し取った2000万ドル(18億円)の現金が、毎年216日の金正日誕生日の前の週にシンガポール、スイス、フランス、オーストリアから送られて39号室に納められたと報じています。ちなみに亡命者は、「保険金詐欺は北朝鮮で最高の職業の一つでした。大勢の人がやりたがっていました」とも証言しています。

http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/06/17/AR2009061703852.html

金東雲のもとに、私たち草莽の動きが報告されているのは間違いないでしょう。いまごろ「チョッパリ! ウェノム! イルボンノムドル!」と日本人を侮辱する言葉をわめいているかも知れません。
しかし彼が分かっていないのは、本番はいよいよこれからだ、ということです。

金正日のカネを預かるヨーロッパのプライベートバンカーは、北朝鮮の特権階級でもなければ、家族を人質に取られている訳でもないし、ましてや洗脳などされていません。彼らはペイするビジネスとして、金正日の秘密資金を預かっているだけなのです。

ヨーロッパのプライベートバンク(日本でいうと証券会社個人部門に近い)の一任勘定口座は、信託手数料が積極運用の場合で年間1パーセント代です。仮に40億ドル預かれば50億円近い手数料が毎年入ってくるのです。それに対して専属担当者がついたとしても多くて3人でしょう。
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人の担当者で50億円もらえるビジネスがどれほど美味しいか、社会人の方ならお分かりいただけると思います。こんな旨いビジネスを手放したい銀行があるはずありません。

ところが刑事事件に発展するなら別です。プライベートバンカーはエリートです。一流大学院を出て、それなりの収入があり、地域社会では尊敬されています。どんなに儲かっても刑務所には行きたくありません。それに銀行がアメリカ財務省の制裁を受けてしまったら、倒産の恐れもあります。

バンカーたちは北朝鮮情勢を固唾を呑んで見守っています。そして「このままだと体制が崩壊してマネーロンダリングを手伝ったことがバレてしまう! ヤバい!」と思ったら、迷わず当局に通報して秘密資産を凍結します。金正日と心中する気などサラサラないのです。

今回の金東雲解任は、彼らに「いよいよ危なくなってきたぞ」という印象を与えたことでしょう。だいぶ心が揺れていると思います。いまごろ銀行の会議室で対策会議をやっているかも知れません。

金正日秘密口座凍結まで、あと一歩のところまできました! 引き続き、ルクセンブルク大使館にファックス、手紙、メールを送ってください。

アメリカが北を核保有国として承認してしまう前に、何としてでも口座を凍結する必要があります。祖国の命運が懸かっています。がんばりましょう!