加藤健の「天を回せ! ロビー活動で挑む」

一般国民が国際政治を動かすための具体的方法論

北朝鮮人権決議案で拉致問題を大きく取り上げさせよう!

★決議案の内容がこれから決まる!

在宅ロビー活動にご参加いただいている皆様、欧州議会に多数のメール、ファックスをお送りいただき誠にありがとうございます。

本ブログ2010年5月20日付記事

私たちの動きは、北朝鮮向けに放送されているラジオ・フリー・アジア(RFA)で3回も報じられました。私たちが拉致問題を必死に訴えているニュースが、北朝鮮の工作機関や一般国民に広く伝えられたのです。拉致被害者にもその報は届いたと思います。大いに励まされたことでしょう。

残念ながら、欧州議会代表団の訪朝は情勢緊迫化のため中止になりました。今回行くのは韓国だけです。イギリス選出のデイビッド・マーティン議員から説明のメールをいただいた方も大勢いると思います。

しかし私たちの在宅ロビー活動は別の方向で効いています。RFAによれば、欧州議会の人権小委員会が近々北朝鮮人権決議案を提出予定です。人権小委員会は、代表団が韓国から帰国してから打ち合わせをし、最終的な内容を決めることになっています。

代表団との打ち合わせの席で、拉致問題や私たちの在宅ロビー活動が話題になることは間違いありません。沢山のメールやファックスが届いたばかりでなく、アメリカの国営放送局から何本も取材の電話が入っているのです。

ここで人権小委員会にさらに拉致問題を訴えれば、北朝鮮人権決議案で大きく取り上げてもらうことができます。そうなれば、拉致問題解決にEU全体の力を借りることができます。一緒にやりませんか?


★みんなで訴えよう!

私は人権小委員会のハイジ・ハウタラ委員長と副委員長全員に、英文の拉致問題啓発資料やDVDが入った小包を送り、人権決議案で拉致問題を大きく取り上げるよう依頼しました。EU市民9人の拉致について、ル・フィガロ紙、ジャパン・タイムズ紙とRFAの記事を引用して強く訴えました。
ハウタラ委員長は、国際刑事裁判所(ICC)が金正日を訴追できるかどうか関係者に会って協議するなど、北朝鮮人権問題に熱心に取り組んでいる先生です。期待できます。

ここであなた様にお願いがあります。助けを待つ同胞のため、ほんの数分だけ時間を割いていただけないでしょうか? 下記あてにメールを送って訴えていただきたいのです。

欧州議会人権小委員会
委員長  Heidi Hautala (Ms. Hautala)  
heidi.hautala@europarl.europa.eu
副委員長 Andrzej Grzyb (Mr. Grzyb)  
andrzej.grzyb@europarl.europa.eu
副委員長 Laima Liucija Andrikiene (Ms. Andrikiene) 
laimaliucija.andrikiene@europarl.europa.eu
副委員長 Metin Kazak (Mr. Kazak)  
metin.kazak@europarl.europa.eu
副委員長 Janusz Wladyslaw Zemke (Mr. Zemke)  
janusz.zemke@europarl.europa.eu

サンプル文

件名: North Korean Abduction of EU Citizens
本文:
Dear (上記括弧内の名前),

I am writing to request that the Subcommittee on Human Rights calls for the release of all foreign abductees in the DPRK Human Rights Resolution. As you may know, there are 9 EU citizens who have been abducted by DPRK along with other foreign nationals and they are desperately waiting for your help.
http://www.sukuukai.jp/narkn/

http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20070421a7.html
http://www.lefigaro.fr/international/2008/04/21/01003-20080421ARTFIG00614-les-captives-etrangeresde-la-coree-du-nord.php

I suggest that the Subcommittee make it clear there would be no major investment from the EU until all abductees are released.

Sincerely yours,
(あなた様の名前)

The Japanese government website on abduction issue

http://www.rachi.go.jp/en/index.html
http://nettv.gov-online.go.jp/eng/prg/prg1786.html


人権小委員会に所属する議員の一覧は下記に出ていますので、お時間がある方はぜひ全員にお送りください。ちなみに副委員長のゼムケ議員は、ポーランドの元副国防相です。
http://www.europarl.europa.eu/activities/committees/membersCom.do?language=EN&body=DROI

それからファックスで送られる方は、下記のファックス番号に送信してください。KDDIの場合であれば001-010とダイヤルしたあと、下のファックス番号を押すだけですぐつながります。日本国内に送るのと変わりません。

委員長  Ms. Hautala  32-228-49374
副委員長 Mr. Grzyb    32-228-49185
副委員長 Ms. Andrikiene  32-228-49858
副委員長 Mr. Kazak    32-228-49924
副委員長 Mr. Zemke    32-228-49426

それでは今すぐお送りください。あなたの助けを待つ人がいます。


★拉致問題説明用の英語

下記は拉致問題対策本部が出している英語の解説動画。20分くらいのものです。

http://nettv.gov-online.go.jp/eng/prg/prg1110.html
こちらは短縮版で約8分。
http://nettv.gov-online.go.jp/eng/prg/prg1786.html

割と早く話していますが、内容はご存知の通りですので、拉致問題を説明する際に必要な語彙を学ぶことができます。

拉致問題は断じて「日朝間の問題」ではありません。世界対北朝鮮、文明対犯罪、正義対悪の問題です。しかしながら、世界に訴えていかなければ無視されてしまうのが現実です。

国民一人一人がそれぞれの人脈を活用して訴えていきたいものです。上記の動画は、英語で説明する前の準備用にちょうどいいと思いますので、ぜひご活用ください。

それではお互いがんばりましょう!

 

 

欧州議会代表団に、拉致問題提起を頼もう! 弐

★動きだした!

在宅ロビー活動にご参加いただいている皆様、私たちの拉致問題提起の訴えが効果を発揮しています!

本ブログ2010年5月5日付記事

このたびアメリカ国営(事実上)の宣伝放送局ラジオ・フリー・アジアの取材を受け、記事になりました。
記者が訪朝団のウォルター・マスール事務局長に、私たちが拉致問題提起を訴えていることを問うと、「訪朝団のエフラー団長はこの問題を認識している」と答えたとあります。高い確率で取り上げられると見ていいと思います。
下記が韓国語で書かれた記事です。google翻訳システムを利用すると概要をつかめます。

http://www.rfa.org:80/korean/in_focus/nk_diplomacy/eu_nk-05072010145857.html
翻訳ページ

http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#


またマスール事務局長から私宛にメールが来ていますが、かなり前向きな返答です。

EUからの圧力は北朝鮮に効きます! 拉致問題を大きく前進させる可能性があります!
先日の呼びかけで、北朝鮮がEUからの投資に期待していることを書きましたが、圧力が効く理由はそれだけではありません。

EUはすでに強力な制裁を行っているのです。昨年12月施行の独自制裁の中で、EUは最高幹部の入国を全面的に禁止しました。これは効いています。
北朝鮮の最高幹部は病気になるとフランスの病院で治療を受けますが、制裁が解除されない限りもう行けないのです。これ命に関わります。彼らは国民が何百万人餓死しようが体制が揺るがない限り何とも思いませんが、自分の命は大事です。治療を受けられないというのは大問題です。制裁解除の決定権を持つEUは、圧倒的に立場が強いのです。

さらに私たちが訴えてきた秘密銀行口座の問題もあります。ヨーロッパの秘密銀行口座に金正日は数千億円隠していますが、もしEUを拉致問題で本気で怒らせてしまったら、徹底的に捜査されて発見・凍結されます。EUは北朝鮮最大の弱点を握っている訳で、力関係でいえば裁判官と刑事被告人くらい差があります。

そのEUの議会訪朝団が拉致問題を厳しく追求したら、これは効きます! 訪朝団に力強く迫ってもらいましょう!
メールやファックスの数が多ければ多いほど、拉致問題を大きく取り上げてもらえます。引き続き訴えてください。


★いま一度、メールを、ファックスを!

私はメールで訴えたあと、朝鮮半島代表団の全25議員あてに英文の拉致問題資料、本、DVDを入れた小包を送りました。無料で分けてくださった関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

メールによる訴えは、救う会徳島事務局様が下記のように全所属議員のメールアドレス、名前を調べて呼びかけてくださいました。ぜひこちらを参考に、もう一度お送りください。

http://8918.teacup.com/oyanirami/bbs/920

それからもう一つ、ファックスで訴えるという方法があります。
国際電話は簡単です。ご存知の方も多いと思いますが、KDDIの場合であれば001-010とダイヤルしたあと、下のファックス番号を押すだけです。すぐつながります。日本国内に送信するのとほとんど変わりません。

欧州議会朝鮮半島代表団幹事議員の事務所ファックス番号
団長  Dr. Ehler  32-228-49325
副団長 Mr. Hafner 32-228-49372
副団長 Ms. Rosbach 32-228-49746

他の正規メンバー議員の事務所ファックス番号
32-228-49454   32-228-49700   32-228-49229
32-228-49764
   32-228-49560   32-228-49748
32-228-49539
   32-228-49289   32-228-49753
32-228-49558
   32-228-49850

すでに資料も送ってありますので、英文で細かいことを説明する必要はないと思います。英語で一言Abduction(拉致)とどこかに書いてあれば、日本語で熱い思いを書いても大丈夫です。字は読めなくても、思いは伝わります。いま重要なのは、多数の訴えを集中させて拉致問題の重大性を認識してもらい、少しでも大きく力強く取り上げてもらうことです。

下記は拉致問題対策本部による30秒の広報。ぜひご覧ください。「拉致被害者を取り戻すため、あなたの声を、力を、貸してください」とあります。

http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg1899.html

力を貸してください。あなたの助けを待つ人がいます。


★最大の名誉

最近、ある保守系活動家の戦死されたご祖父の遺書を拝見する機会があり、深い感銘を受けました。戦争末期の若い兵士の遺書は多く出版されていますが、これは開戦前の、しかも44歳の民間人による珍しいものです。許可を得たので画像を掲載します(名前は消してあります)

 

「男児最大の名誉」という部分が深く印象に残りました。これは本心だったそうです。

愛知県出身のこの人物は、少年時代に国のため南方で活躍しよう志を立て、親の反対を押し切って東京外国語学校マレー語科(現東京外国語大学)に進学します。そして優秀な成績で卒業して戦前の三井物産に就職しますが、残念なことに実直な人柄と高度な語学力を買われて文書課に配属されてしまいます。本社で暗号編纂、電信や翻訳といった地道な仕事に明け暮れるうちに4人の子供が生まれ、少年時代の夢とは大分異なった普通の会社員として中年になりました。

そして不惑の四十を過ぎて数年が経ったとき、ついに志を得ました。語学や暗号といった専門知識を買われ、いきなり将校待遇の軍属として軍に迎えられたのです。そして勇躍南方に出陣し、存分に働きます。生涯の夢を実現させたのです。

いったん会社員に戻ってフィリピンに赴任したあと、彼は再び軍務につきます。そして昭和20年に山中を移動中マラリアに罹ると、足手まといになってはいけないと自分を置いていくよう部下に厳しく命じ、フィリピンの土となりました。妻と4人の子を思えば「背負って連れていけ」と言いたかったに違いありません。しかし己を律し、自己犠牲の道を選んだのです。部下たちは日本に生還しました。

真珠湾攻撃の4日前に書かれたこの立派な遺書と、この人物が辿った過酷な運命を思うとき、国の役に立つことがいかに大変だったか痛感させられます。

それに比べて、現在の私たちの何と恵まれていることか! 家に帰って、パソコンやファックスを前にするだけで、外国の議会に訴えて国際政治に影響力を行使できるのです。こんな恵まれた時代は建国以来はじめてです。

この文章を読んでくださっている方の多くは、遺書の人物や、また私と同じように国の役に立ちたいという熱情をお持ちの方だと思います。命と引き換えに日本を守ってくださった先人に感謝しつつ、在宅ロビー活動に励もうではありませんか!北朝鮮が窮地に陥っている今こそ、拉致被害者を取り返す最大のチャンスです!

訪朝する欧州議会代表団に、拉致問題提起を頼もう!

★イスラエルは怒っている!

金正日秘密口座凍結プロジェクトにご参加いただいている皆様、私たちのささやかな運動がジワジワ効いています!

先日ご報告したイスラエル閣僚・全国会議員への航空便による訴えですが、右派強硬派ハティクヴァのアリエ・エルダッド党首から直接返答をいただきました。私たちへのメッセージの中でエルダッド党首は、「自分の知る限り、イランとシリアに核施設を作る企てに北朝鮮は関与していた」と明確に述べています。

エルダッド党首の発言は重いです。氏は火傷治療の世界的権威として知られる元軍医で、イスラエル軍の准将でもあります。イスラエルがシリアの核施設(北朝鮮製)を空爆してから3年近く経ちましたが、今も北朝鮮を重大な脅威とみなしていることが改めて分かりました。

国際政治に関心がある方なら、イスラエルとユダヤ人を敵に回すことがどれだけ重大かお分かりだと思います。率直な感想は、「カネ欲しさにバカなことをやったもんだ!」

いまイスラエル情報機関が金正日秘密銀行口座を必死で追っていると思います。武器輸出についても厳しく監視していることでしょう。私たち草莽の在郷ロビイストも負けずにがんばりましょう!


★取り上げてもらおう!

今回拉致問題に直接関係する呼びかけを行いたいと思います。ぜひご協力ください!

これまでは秘密資金凍結や外貨獲得阻止など、拉致問題解決への取引材料獲得のための在宅ロビー活動でしたが、今回は違います。より直接的な要請であり、効果の見込みもあります。

実はEU全体の議会である欧州議会(European Parliament)の朝鮮半島代表団が、6月4日から12日まで南北訪問を予定しています。この代表団に拉致問題を取り上げるよう、みんなで要請しましょう!

もちろん日本人拉致はEUの議員にとって優先課題ではありませんが、よく知られているように9人のEU市民が拉致されているのです(私は氷山の一角だとヨーロッパ人に力説しています)ルーマニア人拉致被害者は名前も分かっていますし、フランス人拉致についてはル・フィガロ紙が下記のように大きく取り上げています。

http://www.lefigaro.fr/international/2008/04/21/01003-20080421ARTFIG00614-les-captives-etrangeresde-la-coree-du-nord.php

大勢の日本人からEU市民を含んだ拉致問題の提起を要請されたら、代表団は到底無視できません。もし無視したら、全貌が明らかになったとき責任を追及されるからです。自国民が拉致されて知らん顔できるような異常な国は、世界中探してもほとんどないのです。

そして北朝鮮は、外国からの投資を呼び込めるかどうかに体制存続がかかっていますので、EU全体から選ばれた欧州議会代表団を軽く扱えません。

欧州議会代表団が拉致問題を取り上げたら、強い圧力となるのです!


★いますぐメールを!

不当に囚われ、人生をメチャメチャにされた同胞のため、ほんの数分だけ時間を割いてください。下記にあなた様の訴えを送っていただきたいのです。

欧州議会朝鮮半島代表団
団長 Christian Ehler
(Dr. Ehler)  christian.ehler@europarl.europa.eu
副団長 Gerald Hafner (Mr. Hafner) 
gerald.haefner@europarl.europa.eu
副団長 Anna Rosbach (Ms. Rosbach) 
anna.rosbach@europarl.europa.eu


サンプル文を掲載します。時間がない方はそのままコピー・アンド・ペーストして、宛名と自分の名前の部分だけ変えてください。

件名: North Korean Abduction of EU Citizens
本文:
Dear (上記括弧内の名前),

I am writing to request that the Delegation for relations with the Korean Peninsula raises the issue of abduction on the next official visit to DPRK. As you may know, there are 9 EU citizens who have been abducted by DPRK along with other foreign nationals and they are desperately waiting for your help.
http://www.sukuukai.jp/narkn/

http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20070421a7.html
http://www.lefigaro.fr/international/2008/04/21/01003-20080421ARTFIG00614-les-captives-etrangeresde-la-coree-du-nord.php

I suggest that the Delegation make it clear there would be no major investment from the EU until all abductees are released.

Sincerely yours,
(あなた様の名前)

The Japanese government website on abduction issue (German)

http://www.rachi.go.jp/de/index.html
http://nettv.gov-online.go.jp/eng/prg/prg1100.html


朝鮮半島代表団全員のメールアドレスは下記に出ていますので、お時間がある方はぜひ全員にお送りください。メンバーの中には、先日私たちの求めに応じて欧州委員会に質問主意書を出してくれたロジャー・ヘルマー先生もいます。今回この件で私がメールを送ったところ、ヘルマー先生からすぐ「これから何件か問い合わせを行います」とお返事いただきました。頼りになる立派な先生です。
http://www.europarl.europa.eu/activities/delegations/membersDel.do?language=EN&body=DKOR
また拉致被害者の母国であるフランス、イタリア、オランダ、ルーマニア選出の議員も6名含まれています。この人たちにとっては、事情は私たちと同じなのです。

なお最も効果があるのは、航空便の手紙による訴えです。住所も出ていますので、次の週末を手紙作りに当てるのはどうでしょう? 慣れないと少し面倒ですが、それを克服して完成させたときの充実感は素晴らしいものです。

私はワードの差込印刷機能を使って、これからメールと同じ内容の書簡をダメ押しで送ります。ぜひあなた様もお送りください。数は多ければ多いほど、拉致問題の重大性を認識してもらえます。

それでは今すぐお送りください。あなたの助けを待つ人がいます。


★知略で国難を救え!

どのような絶望的な状況でも、あきらめずに考え抜けば必ず勝利への道は見つかる! 杉山
頴男氏の著書『使ってみたい武士の作法』(並木書房)に出てくる戦国武将・木全忠澄(きまた・ただすみ)の「小山の合戦」のエピソードを読んでそう思いました。

現在の愛知県稲沢市にあった木全忠澄の領地に、あるとき美濃方面から1300人の軍勢が攻めてきます。それに対し、迎え撃つ木全勢はたったの100人。これでは勝負になりません。
子供の頃やったケンカを思い出していただければ、131がいかに絶望的か分かると思います。弓矢や刀の戦いでは、21でもよほど錬度や士気に差がないかぎり勝ち目はないのです。

忠澄は部下に命じて小山に隠れます。「潔く戦って果てましょうぞ! 臆病でござる!」と部下からは非難ごうごう。しかし忠澄は「まあ、ちょっと待て」と落ち着いた表情。あきれて敵陣に討って出ようとした家来がいたとき、「みなの者、よく聞け。この小山の下の道は敵が必ず通る道だ。敵は勝ったと思い油断してくるだろう。じっと隠れておれ!」と力強く命じました。

案の定、敵はすっかり気を緩めてペチャクチャ自慢話をしながら小山に近づいてきました。忠澄はこれを半分位やりすごさせてから、一気に鬨の声を上げさせます。するとその声は山に反響して大人数であるかのような錯覚を与え、不意をつかれた敵は驚きあわてて逃げはじめます。そこに忠澄は100人の手勢を3手に分け、まず1手を突撃させます。すると敵の中の精強な兵が、「オイ、大した人数じゃないぞ」と引き返してきます。忠澄は次の1手を突撃させ、さらに残る1手も続かせてこれを撃退します。次々と木全勢が出てくるのを見た敵は「もうダメだ」と後ろも見ないで敗走し、多くが討ち取られたと『尾張志』などに記されています。

忠澄の戦略は、まず負ける状況では決して戦わないこと。敵が油断するのを忍耐強く待つ。そしてチャンスが到来したら自分を大きく見せて、敵を心理的に圧倒する。次にワザと兵力を小出しにして、敵中の精強な兵をおびき出す。それを波状攻撃で倒したあと、あとから続々と出てくると錯覚させて残った弱兵を逃走させる。そして逃げる敵に後ろから襲いかかり、安全確実に仕留める。このように数々の知略を駆使して不可能を可能にしたのです。

忠澄は滝川一益の家老となり、そののちに豊臣秀吉に見いだされ謀略担当の近侍として仕えました。いま草葉の陰で、「平成の者は情けないがや! よう考えれば金正日を倒す方法はあるて!」と地団駄を踏んでいるかも知れません。

北朝鮮が核保有国として認められたとき、我が国は未曽有の国難に直面します。アメリカが核拡散しない条件で認めてしまう事態を、何としてでも阻止しないといけません!

木全忠澄の故事の胸に、国民一人一人が知略を練ろうではありませんか!
弓矢と刀の戦いで13倍の敵を打ち破ることを考えたら、全世界に訴えて金正日体制を倒すことなど何でもないはずです。必ず倒す方法はあります。がんばりましょう!

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