加藤健の「天を回せ! ロビー活動で挑む」

一般国民が国際政治を動かすための具体的方法論

金正日の弱点、秘密口座を狙え! 全世界で報道される!

金正日秘密口座凍結プロジェクトにご参加いただいている皆様、大ニュースが飛び込んできました! もうご存知の方も多いと思いますが、イギリスのデイリー・テレグラフが「金正日の逃亡資金3600億円がヨーロッパの銀行に」「韓国情報機関がスイスからルクセンブルクに移されたと明らかに」と報じました。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/100315/kor1003152252002-n1.htm

このニュースは各国で広く報道されました。下記記事によればロシア、チェコ、インドでも報じられたとのことです。私たちがコツコツと主張してきた金正日秘密資金問題は、いま全世界の注目を集めているのです!
http://www.dailynk.com/english/read.php?cataId=nk00100&num=6122

実は記事の半分以上は、私たちの主張の紹介です。記者には資料を渡してよく説明しました。下がデイリー・テレグラフの元の記事ですが、「もし金正日の40億ドル(3600億円)の秘密銀行口座が凍結されたならば、歴史の流れを変えられます。金正日は取り巻きの忠誠を買うためにそのカネが必要なので、凍結されたら人権を尊重し核兵器を捨て、国際社会に凍結解除を懇願するしかなくなるからです」という主張がそのまま紹介されています。
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/asia/northkorea/7442188/Kim-Jong-il-keeps-4bn-emergency-fund-in-European-banks.html

この記事は今週、北朝鮮政策に関わる世界中の高官、議員の目にふれました。
さっそくカナダのジェームズ・フラハティ財務大臣からサイン入りの返答をいただきました。「カナダは他のFATF加盟国とともに、ルクセンブルクがFATF査定で認定されたマネーロンダリング対策上の欠陥を迅速に処理するよう、適切な処置をとります」と明言されておられます。

これからダメ押しで、手元にある欧米各国の議員のメールアドレス数千件に送ります。


★こんなに恵まれた時代はない!

ほんの1年前、なんの権力も持たないフツーの人が「手紙とファックスで国際政治を動かし、同胞を奪還する」なんて言ったら、誇大妄想狂と思われたことでしょう。「天を回し祖国日本を守る」なんて、スローガンとしてはいいかも知れないけど、とても現実と思えなかった方がほとんどだと思います。

しかし私たちの運動は現実にイギリス一流紙に取り上げられ、政策決定に関わる人に読まれ影響を与えています。

志ある草莽が、在宅ロビー活動によって国際政治を動かせる時代がきたのです! 日本建国以来二千六百七十年、これほど一般人が活躍できる時代はなかったと思います。

江戸時代の武士の実像については杉山頴男氏の著書『使ってみたい武士の作法』(並木書房)がリアルに描いていますが、実際のところ大半の下級武士は槍働きのチャンスに恵まれず260年間悶々としていました。

http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4890632344.html
それに比べ私たちのなんと恵まれていることか! 同胞を救い、国を守るという最も崇高な活動に、パソコンの前に座るだけで参加できるのです。しかも確実に効果を発揮します。

このチャンスを無駄にしたくないものです。一人でも多くの方が、在宅ロビー活動にご参加くださることを切に願っています。


★引き下がらないぞ!

もう一つニュースがあります。なんとルクセンブルクは秘密資金の存在を否定してきました。否定といっても徹底捜査の結果ではなく、「ねえモンはねえんだよ! 調べる必要もねえ!」ということです。法律により政府が口座リストを見ることが出来ない国なのに、なんら根拠を示さず「だからねえって言ってんだろ!」ときました。下記の読売新聞記事をご覧ください。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100319-OYT1T00135.htm

これには呆れました。実はアメリカ議会調査局が20087月に作成した報告書に、北朝鮮の銀行口座所在地としてルクセンブルクの名前が挙がっているのです。下記のCRS-4(7ページ)に明記されています。
http://fpc.state.gov/documents/organization/109540.pdf

またマネーロンダリング・テロ資金対策の国際機構であるFATF(金融活動作業部会)が先月ルクセンブルクの「相互査定報告書」を発表しましたが、この中で同国のマネーロンダリング取締を「極めて非効果的(very ineffective)」と厳しい表現で非難しています。国際的に最も権威ある報告書が「全然なってない!」とコキ下ろしているのです。
どれくらいダメかというと、なんと2003年からたったの8件しか摘発できていないそうです。

デイリー・テレグラフ記事に「カダフィとサダム・フセインがルクセンブルクの銀行を使っていた証拠がある」との専門家コメントが紹介されていますが、「これで本当にEU加盟国なの?」と思ったのは私だけでしょうか?
http://www.fatf-gafi.org/dataoecd/40/7/44655591.pdf

首相顧問のジャン・ル・シウェック氏には225日と33日に手紙を送り、摘発に成功した場合に得られる国際的信用など様々なことを論じるとともに、機微に触れる情報も伝えました。最後に分かりやすく、「率直に申し上げますと、『オレの娘の命を核兵器で脅かすテロリストを、貴国は支援し続けるのか?』ということです」と書きました。
また北朝鮮とシリアやイランとの関係について述べ、「イスラエルと全世界のユダヤ人を敵に回しますよ」とも警告しました。

ルクセンブルクがロクに調べもしないで「ねえモンはねえんだ!」と開き直ったことは、私たち日本人の生命よりも、自分たちが銀行機密保護を利用してボロ儲けすることの方がずっと大切、と宣言したようなものです。極めて遺憾です。
これで私たちが引き下がると思ったら大間違いだ、ということを明確にしたいと思います。

しかし逆に助かったと思ったのは、記事が出てたったの4日で「ねえ!」と発表したことです。これで他のEU諸国が納得するはずありません。常識の問題です。ルクセンブルクの問題点がより浮き彫りになったのです!
何ヶ月も捜査のフリだけしてから「徹底捜査の結果見つかりませんでした」とウソをつかれたら困ったことになっていました。不幸中の幸いです。


★欧州委員会は分かってくれる!

ここであなた様にお願いがあります。助けを待つ同胞を救うため、そして自分自身の生命を北朝鮮の脅威から守るため、少しだけお時間をください。EU全体の政府に相当する欧州委員会に、ルクセンブルクに圧力をかけるよう訴えていただきたいのです。

実はルクセンブルク政府が3ヶ月無視したあと私に回答を寄こしたのは、欧州委員会対外総局のヴァレ・デ・アルメイダ総局長が手紙をルクセンブルク大使に転送し、遠まわしに圧力をかけてくれたからです。
以前にも書かせていただきましたが、EU内でルクセンブルクの銀行機密保護は問題になっており、他の加盟国は良い感情を持っていません。
今回は脱税幇助よりはるかに重大なマネーロンダリングの問題ですから、真剣に対応してくれると思います。

なお昨年欧州委員会にメールを送られた方の多くが、すでに返答をいただいていると思います。文面は「当委員会が勧告を出すのは適切ではありません。ルクセンブルクはすでに厳重に監視すべき義務を負っているのです」という内容だったと思います。
しかしながら最後に、ルクセンブルク大使に転送された旨が書かれていると思います。これが重要なのです。そして効くのです。まったくトンチンカンな訴えなら返事を出さないし、ましてや大使に転送することなどありえません。転送するという行為自体が、欧州委員会のメッセージなのです。

サンプル文は下記になります。

件名: Money Laundering in Luxembourg
本文: The Daily Telegraph reported that North Korean dictator Kim Jong-Il is hiding $4 billion in secret bank accounts in Luxembourg.

http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/asia/northkorea/7442188/Kim-Jong-il-keeps-4bn-emergency-fund-in-European-banks.html
I respectfully request that the European Commission strongly encourage the Luxembourg government to address deficiencies described in the FATF Mutual Evaluation Report in a timely manner and discover the secret bank accounts at once.
http://www.fatf-gafi.org/dataoecd/40/7/44655591.pdf

Yours respectfully,
あなた様のお名前


送り先
バローゾ委員長

http://ec.europa.eu/commission_2010-2014/president/contact/mail/index_en.htm
司法担当レディング副委員長
http://ec.europa.eu/commission_2010-2014/reding/contact/index_en.htm


★日本語なら簡単

東京には欧州委員会代表部(大使館のようなもの)があり、こちらなら日本語が通じます。英語で文章を書くのが苦手な方(実は私もそうですが、無理して頑張っています)でも、日本語なら説得力ある文章が書けると思います。欧州委員会はルクセンブルクに注意すべきと力強く説得してください。連絡先は下記の通りです。


102-0075
東京都千代田区三番町9-15 ヨーロッパハウス
駐日欧州委員会代表部大使
ヒュー・リチャードソン閣下

電話 03-3239-0441
ファックス 03-3261-5194
送信フォーム
http://www.deljpn.ec.europa.eu/modules/about/contact/


リチャードソン大使は日本に住んでおられますので、私たちと同じように北朝鮮核ミサイルの脅威を受けています。また大使の故郷ロンドンはイスラム過激派に常時狙われており、北朝鮮の大量破壊兵器がテロリストの手に渡ったならば親族・友人を失うことになります。基本的に私たちと利害が一致しています。誠意をもって説明すれば、きっと分かってくれると思います。

それではお互いがんばりましょう!


★さあ、次は将軍サマの番だ!

金正日の寿司職人だった藤本健二氏の著書『金正日の料理人』の106ページに、下記のような記述があります。

「信川招待所での宴会で、ディスコ・ダンスが得意な喜ばせ組(喜び組)の五人グループの踊り子に、金正日が、突然、
「洋服を脱げ!」
と、言った。そこで彼女たちが、洋服を脱ぐと、ブラジャーもパンツも脱げと言う。さすがに彼女たちは驚き、戸惑いを隠せない様子だったが、将軍様の御命令には逆らえない。恥ずかしそうに全部脱ぐと、全裸でダンスを踊り続けた」

将軍サマは国民を餓死させながら、人前で女の子を裸にして遊んでいるのです。

さあ、次は将軍サマの番です。裸になってもらいましょう。銀行機密の鎧を脱ぎ捨てて、隠し財産を全部みせてもらいましょう。
国民を200万人以上餓死させて貯めこんだカネですから、見せるのは死ぬほど恥ずかしいでしょう。

嫌ならこちらで脱がせるまで。

皆様、嫌がる金正日を素っ裸にしましょう! 日本の草莽の底力を見せつけてやろうではありませんか!

金正日の弱点、秘密口座を狙え! 世界のメディアが注目!

金正日秘密口座凍結プロジェクトにご参加いただいている皆様、私たちの運動が世界各国メディアの取材を受けました!

2月15日に外国特派員協会で開かれた記者会見で、不肖私が金正日秘密資金凍結を訴えさせていただきました。
外国特派員協会のページはこちら。
http://www.fccj.or.jp/node/5346
発言の機会を与えてくださった関係者の皆様に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。


さっそくアメリカの国営放送であるVOAが取り上げてくれました。下記で、「世界のどこかに、金正日秘密資金を運用して巨額のカネを稼いでいる銀行家がいる。その同じときに、国連によれば北朝鮮で900万人近い人が食糧不足に苦しんでいる」という発言をそのまま引用してくれました。

http://www.voanews.com/english/news/Japanese-Human-Rights-Advocates-Pressure-North-Korea-84378977.html


それに続けて、「加藤はルクセンブルク政府がまだ要請に応じていないといい、国際社会に圧力をかけるよう求めています」とあります。ルクセンブルクに「結果を出さねば」というプレッシャーがかかったことは間違いありません。

(ルクセンブルクの捜査開始については前回の呼びかけをご覧ください)

本ブログ2010年2月5日付記事
(金正日の金庫番解任の報はこちら)

本ブログ2010年2月4日付記事


★ルクセンブルク大使館員がきた!

今回驚いたのは、記者会見会場にルクセンブルク大使館員が姿をあらわしたことです。ぎこちない名刺交換をしました。これは意外でした。


ルクセンブルクはドイツ、フランスなどの周辺諸国から、「おたくが銀行機密保護を盾に脱税者を匿うから、こっちは巨額の申告漏れが生じているんだ! いい加減にしろ!」とずっと圧力をかけられてきました。それでも頑として秘密保護法を守り続けてきた国であり、ちょっとやそっとのことでは動じません。それがワザワザ記者会見場まで見にきたのは、私たちの運動が効果を発揮している証拠です!

これは私の想像ですが、ルクセンブルクに頑迷派と長期的視野派の両方がいて、金正日秘密資金を巡って意見が対立しているのではないかと思います。頑迷派は、「そんなモンが見つかったら大スキャンダルだ! 捜査しているフリだけしてテキトーに誤魔化せ!」と主張します。それに対し長期的視野派は、「北朝鮮はいずれ崩壊する。崩壊後に判明したら、200万人以上餓死したことに対する連帯責任を問われる。今のうちに発見・凍結して、国際社会での責任を果たすべきだ」と主張します。ひょっとしたら同一人物の中で、二つの意見が綱引きしているかも知れません。


金正日秘密資金の凍結は、北朝鮮問題解決への貢献を高く評価されるチャンスだ、という真っ当な意見が通ってもらわないといけません。頑迷派が押し切ってしまわないように、引き続き要請してきましょう!


★こんなにも知られていないのか!

今回の記者会見でショックなことがありました。拉致問題への理解が諸外国で極めて低いと実感したことです。

質疑応答のとき、特定失踪者問題調査会代表の荒木和博先生にある外国人記者が、「私はスクウカイなら知っている。ただアナタの団体もアナタも聞いたことがない。一体何をやっているの?」と質問しました。

私は隣で聞いていて正直、「ハア??」と思いましたが、この質問の意味は重大だと思います。記者は日本在住の外国人ジャーナリストで、北朝鮮問題に関心があるから記者会見場に足を運んでいます。そんなプロが調査会さえ知らないというのが、国際社会における拉致問題の理解レベルなのです。

国際政治では、知られていない問題は存在しないものとして扱われ、冷酷非情に切り捨てられます。なんとしてでも国際社会で拉致問題を「ホット」なトピックにしなければならないと痛感しました。

私たち草莽も一人一人が啓発活動を行いたいものです。そこで拉致問題を英語で解説した下記リンクを、知り合った外国人全員に「ちょっと見ておいてよ。7分くらいだからさあ」と気軽なノリで勧めることを提案したいと思います。

http://nettv.gov-online.go.jp/eng/prg/prg1786.html


この動画は政府広報にしてはよく出来ています。見ていて猛烈に腹が立ってきます。最後に「これは世界への警告である」とのナレーションが入ります。教養ある外国人なら、間違いなく重大性を理解すると思います。

また、救う会英語ページの下記リンクも添えて、「EU国籍の人が9人拉致されている。あなたの同胞も拉致されているかも知れないよ」と伝えたらいいと思います。

http://www.sukuukai.jp/narkn/
自国民が拉致されている可能性がなければ、なかなか真剣になってくれないのが本当のところです。

一人一人が、それぞれの持つ人脈をフルに活用すれば、必ずや大きな力になると確信しています。どうぞよろしくお願いいたします。


★引き続きルクセンブルクへ!

記者会見の翌日にはまた機会をいただき、「2.16宣言」の集会会場で秘密資金問題について説明させていただきました。下記ページで、右側の『◆「2・16宣言」◆』の下にある会場名をクリックしてください。32分目くらいから15分くらい話しています。文章を読むより早いと思いますので、ご興味ある方はぜひご覧ください。

http://www.netlive.ne.jp/archive/SII/
ちなみにこのNetLive社のシステムは実に優れたものです。工夫次第で様々な活用法があると思います。

2月11日の建国の日には、ルクセンブルクにある114の銀行の頭取に、「徹底的に調査し、過去15年間の北朝鮮関連取引を全て当局に報告せよ」と求める警告状を送りました。結構強烈なことを書きましたので、北朝鮮と取引のある銀行は食事も喉を通らない状態になったかも知れません。焙られて出てくることを期待したいものです。

ここであなた様にお願いがあります。極寒の地で助けを待つ同胞を救うため、少しだけお時間をください。前回の繰り返しになりますが、いま一度ファックスやメールを送ってください。今回はルクセンブルクの主要大使館のアドレスもあります。様々なところに送ることによって効果を高められます。

102-0081
東京都千代田区四番町8-9
ルクセンブルクハウス1F
駐日ルクセンブルク大公国特命全権大使
ポール・シュタインメッツ閣下
TEL: 03-3265-9621
FAX: 03-3265-9624
メール:
http://www.luxembourg.or.jp/req/index.html
(駐日大使あての手紙は日本語で大丈夫です)


コンタクトフォームはこちら

http://www.gouvernement.lu/functions/contact/index.php
http://newyork-un.mae.lu/en/Contact-us
http://strasbourg.mae.lu/fr/Contactez-nous
http://washington.mae.lu/en/Contact
http://berlin.mae.lu/ge/Kontakt
http://londres.mae.lu/en/Contact-us
http://paris.mae.lu/fr/Nous-contacter
http://rome.mae.lu/it/Contatto
(Nomはファーストネーム、Prenomは姓、Paysは国)
メールアドレス 
bruxelles.rp@mae.etat.lu

文例
件名: Money Laundering in Luxembourg
本文: Dear Prime Minister Juncker,
We urge the Luxembourg government to aggressively apply the Council
Regulation (EU) No 1283/2009 of 22 December 2009 by ordering all financial
institutions to report all financial transactions relating to North Korea in
the past 15 years.

Yours sincerely,
あなた様のお名前


金正日の数千億円の秘密資金が凍結されるか、それともウヤムヤになってしまうかは、ルクセンブルクが徹底捜査を行うか否かにかかっています。その結果に、拉致被害者の命と我が国の命運がかかっています。

さあ、いますぐメール、ファックスを送ってください! あなたの助けを待つ人がいます。

金正日の弱点、秘密口座を狙え! 捜査開始か?!

★ルクセンブルクで捜査開始か!

金正日秘密口座凍結プロジェクトにご参加いただいている皆様、すばらしい情報が入りました! 金正日口座への捜査が開始されたようです!

今週ルクセンブルク政府のジャン・ル・シウェック一等顧問官から、ユンケル首相の代理として2度目の書簡をいただきました。その中で北朝鮮マネーロンダリングに関し、「ルクセンブルク検察庁はその独立した地位ゆえ、捜査中の事件の詳細を政府に報告することはありません。そのため私は、これ以上の情報を提供できる立場にありません」と意味深なことが書かれています。1度目の書簡の内容を考えると、これは捜査開始を示唆していると見て間違いないでしょう。手紙は下記でご覧いただけます(サイン部分は消しています)

http://www.budotusin.net/cbbs02/file/1265289168.jpg

こうした公式文書は、行間を読まれ、メディアや外国政府に回覧されることを前提に慎重に書かれます。実際この書簡も、私が接触している議員やメディアにすでに転送されています。外交の世界は外交官同士がそれとなく意向を伝え合うことで成り立っていますので、ヨーロッパの政府高官が誤解を生むような表現をウッカリ書く可能性は極めて低いです。捜査が開始されたとみて間違いありません!

私たちが各方面に繰り返し行った在宅ロビー活動が、ついに効果を発揮したのです! ルクセンブルクは周辺国政府から銀行機密問題で繰り返し圧力をかけられてきましたが、民間からの圧力には慣れていません。私たち日本の草莽が動いたことで、外交ルートの圧力とは一味違うプレッシャーがかかり、「スキャンダルに発展しかねない!ヤバい!」と思わせることができたのです。在宅ロビー活動は意外と効果あります。引き続きがんばりましょう!

(銀行機密については、昨年820日に解説させていただきました)

本ブログ2009年8月20日付記事

 


★イギリス上院議会の本会議で取り上げられる!

2
2日にはイギリス上院議会で、アルトン卿が北朝鮮問題について質問してくれました。質疑の内容は下記の議会ホームページでご覧いただくことができます。

http://www.publications.parliament.uk/pa/ld200910/ldhansrd/text/100202-0002.htm#10020253000436

この中で私の求めに応じて、マネーロンダリングについての質問が行われました。答弁は外務担当国務大臣(日本の政務次官に相当)のキノック卿(キノック元労働党党首の妻)が立ち、「もちろん閣下が言及されるマネーロンダリングの問題もあります。ルクセンブルクの関与がいわれていますが、しかしながら政府は現在のルクセンブルクにおけるマネーロンダリング防止体制は法律面・施行面の両面で、国際的に最高水準のものであるとの確証を得ています」と述べています。

これはイギリス政府の以前の見解と異なります。また金融業界の一般的な認識とも異なります。イギリスの国務大臣がこのような答弁を行うからには、捜査の開始など何らかの情報がルクセンブルク政府から寄せられたことは間違いありません。

アルトン卿からはメールをいただき、この質疑の内容とともに「今後情報があればお寄せください」と書かれていました。非常に頼りになる貴族議員です。

一方、イギリス下院議会のマイケル・ムーア議員も政府に北朝鮮問題で質問主意書を提出してくれました。マイケル・ムーア議員は過去にも北朝鮮や中国の問題で質問主意書を出してくださっている立派な先生です。質問と政府の回答は、下記の武道通信無銘刀(掲示板)に掲載してあります。

http://www.budotusin.net/cbbs02/cbbs.cgi

アイルランドではビリー・ティミンズ下院議員が質問主意書を提出してくれて、アイルランド外務大臣から力強い回答をいただいています。これも掲示板に掲載してあります。またオーストラリアのケルビン・トムソン議員も下記の書簡でオーストラリア外務大臣に質問してくれました。こちらはまだ返答がありませんが、近々いただけると思います。
http://www.budotusin.net/cbbs02/file/1265289259.jpg

★正念場はこれからだ!

私たちの在宅ロビー活動によって世界的な広がりを見せている金正日秘密口座問題ですが、捜査が開始されたからといって安心はできません。むしろこれからが正念場です。銀行機密保護を第一とするルクセンブルクが形式的でおざなりな捜査だけして、「北朝鮮資金は存在しませんでした」という「最終結果」を発表してしまう恐れがあるからです。そうなった場合、発表後北朝鮮はマネーロンダリングがやり易くなってしまいます。何としてでも徹底捜査をしてもらう必要があります

私はこれから、ルクセンブルクにあるアメリカ系と日系を除く全銀行に、過去15年間の北朝鮮関連取引をすべて当局に通報するよう求める要請文(警告状に近い)を送ります。しばらくはこの仕事に懸かりっきりになります。

ここであなた様にお願いがあります。極寒の地で助けを待つ同胞を救うため、少しだけお時間をください。前回の繰り返しになりますが、駐日ルクセンブルク大使館と本国政府にメール、手紙やファックスを送って、捜査が徹底的に行われるよう要請していただきたいのです。同じ人が何度送っても構いません。

102-0081
東京都千代田区四番町8-9
ルクセンブルクハウス1F
駐日ルクセンブルク大公国特命全権大使
ポール・シュタインメッツ閣下
TEL: 03-3265-9621
FAX: 03-3265-9624
メール:
http://www.luxembourg.or.jp/req/index.html
(駐日大使あての手紙は日本語で大丈夫です)


本国政府のコンタクトフォームはこちら

http://www.gouvernement.lu/functions/contact/index.php
Nomはファーストネーム、Prénomは姓、Paysは国)

文例
件名: Money Laundering in Luxembourg
本文: Dear Prime Minister Juncker,
We urge the
Luxembourg government to aggressively apply the Council Regulation (EU) No 1283/2009 of 22 December 2009 by ordering all financial institutions to report all financial transactions relating to North Korea in the past 15 years.

Yours sincerely,
あなた様のお名前


秘密口座凍結で金正日を屈服させられるか、それとも捜査が中途半端に終わって北朝鮮を利してしまうか、あなた様の説得力にかかっています。ぜひ日本海海戦の「皇国の興廃この一戦にあり。各員一層奮励努力せよ」の精神で、ルクセンブルク大使に力強く要請してください。お互いがんばりましょう!

★一番乗りを目指せ!

いま金正日秘密口座を巡って、世界中の諜報機関、財務省タスクチーム、報道機関、国会議員、ジャーナリストなどが熾烈な競争を繰り広げています。それは今から70年前、シンガポール一番乗りを目指してマレー半島を凄まじい速度で駆け抜けた皇軍各部隊の競争のようです。

この熾烈な一番乗り競争に、日本のSomo(草莽)というプレーヤーが加わりました。私たちにはスパイ衛星も盗聴システムもありませんし、現地に行くことさえままなりません。しかし私たちは手紙、メール、ファックスで正論の集中砲火を浴びせる手法で、強烈な圧力をかけることができます。この手法は外国諜報機関には真似できません(すぐバレるので)

金正日秘密口座を凍結は、歴史的な事件となります。凍結一番乗りを果たし、同胞を奪還しようではありませんか!

さあ、いますぐファックスを送ってください! あなたの助けを待つ人がいます。

プロフィール

加藤健

アジア調査機構代表

拉致被害者救出のための政策提言や、北朝鮮の外貨資金源潰し、制裁破り告発等を行う。
国営高麗航空の寄航差し止めなどの戦果を挙げる。

著書『朝鮮総連に破産申立てを! 血税1兆円以上が奪われた』(展転社)

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